目標達成の技術

~目標があっても92%が達成できていない~

目標を立てるだけでは達成できません

「1年の計は元旦に有り」

 この言葉にあるように目標をつくり、実現の為の計画をたてることが昔から行われています。ところが、ペンシルバニアのスクラントン大学の調査によれば、調査対象の92%の人が当初たてた目標を達成できないということです。

 また、良く聞こえてくるのが、「目標をたてるとプレッシャーになるので嫌いなんです」

とか、「目標をたてても、その通りにならないし無駄」という意見です。そもそも目標すらたてないということになります。

 目標が達成されないとか、目標をたてず前のことを一生懸命に頑張る。というようなことで、あなたが望む人生を歩め、あなた自身の仕事の業績も望む通りになる。あなたが経営者であるならば、社員が高いモチベーションで仕事をし、業績も伸びている。このようなことが実現できているのなら、目標について考える意味は無いのかもしれません。

 ひょっとすると昭和の時代では、目の前の事を一生懸命に取り組むことが大切で、それが未来の成果の分かれ道だったかもしれません。

 しかし、令和の時代に入り大きく状況は変化しています。過去の成功してきた方法がほとんど使えない。一生懸命頑張っているのに、会社の業績は一向に伸びない。社長も含め社員の給与も上がらない。ボーナスが少しでも上がったら嬉しくなる。

 大きなことは望まない、どうせ無理だから。

 今が良ければ、それでいい。

 将来もこれ以上良くならないかもしれないけど、悪くもならない

 どういうことなのか?

 これからの時代は、未来に向かって頑張らなくても生きていける。AIやロボットに仕事が奪われても、大きく望まなければ生きていける。このような時代でもあると思います。

あなたが望む人生を実現させ未来を輝かせる

でも、これでいいのでしょうか?あなたが望む人生を諦めているだけではありませんか!諦めていることに気づかずに、人生ってこんなものかと決めつけていませんか?

 あなたが経営者ならば、本当はもっともっと業績を伸ばし、社員に給与やボーナスをたくさん出したいと思っていませんか?それを諦めていませんか!

 そして、世の中には、自分の人生を諦めず、一歩一歩進み続けて、望む仕事をし、望む休暇を楽しみ、望む家庭生活を送っている人もたくさんいます。

 何が違うのでしょうか?生まれた環境の違いでしょうか?学歴ですか?持って生まれた才能でしょうか?・・・

 いいえ!環境でも、学歴でも、才能でもありません。そんなことは、あなたは既に知っていますよね。なぜならば、これらが最悪な状況からでも、自分の望む人生を歩んでいる人もたくさんいるということを、あなたは知っているからです。

 では、何が違うのでしょうか?それは目標に向かって歩むのか、または未来に目を向けず目の前のことに翻弄されるのかの違いです。

 目標には、あなたが真に望む人生、あなたが真に望む会社経営を実現する力があります。目が輝き、毎日毎日が躍動する日々を実現することが可能になります。

 ただし、その目標は他人が望む目標だと効果はでてきません。あなたが真に望む目標であることが大切な条件になります。

 そして、もう一つ大事なことが、ただ目標を立てても達成できません。行動しなければ結果は出ませんから。この行動に焦点を当てて日々行動の検証しながら進むことが大切なポイントになります。

 真の目標を立てて、日々の行動に焦点を当てれば、明るい未来が待っていることは確かですが、実は実践することは難しいという現実があります。なので、冒頭の92%の人が達成できないという事実になってしまいます。

 どこに問題があるのでしょうか?それは2つです。

一つ目は、人が持つ本能にあります。二つ目は。これも人が持つ観点(思い込み)です。この2つを無視せず、しっかりと向き合うことで、真の目標と行動が実現でき、あなたの目が輝く未来へと進むことが可能になります。

目標達成をはばむ本能とは

では、一つ目の本能とは、どういうものなのでしょうか?

 それは、「生きる」という本能です。人は今でこそ、安心で安全な環境が当たり前になっていますが、それは決して自然に生まれたものでは無く、人がつくり出しているものです。

 動物としての人は、百獣の王ライオンのように強い生き物ではありません。むしろ肉食獣にかかったら捕食される弱い動物かもしれません。

 なので、「生きる」という本能は、今に焦点を当てます。今が無ければ、今日生きていなければ明日は無いからです。

 それゆえに、目の前のことに集中してしまう、今日の延長線上にある明日のことぐらいは考えられても、遠い未来のことなど、頭で分かっていても、行動に移せないのは、今に生きる本能なんです。

 したがって、本能に逆らわず、本能を上手く使うことが目標達成には大切なポイントになります。

 本能を上手く使う為には、目標に進む「行動」と「今に生きる」を一致させることです。

例えば、個人的な目標として10㎏のダイエットとした場合には、

  1. 10㎏のダイエットが成功している状態をイメージします。
  2. 現状の自分自身とそのイメージを比較します
  3. その比較の違いを埋める為の行動を幾つか選択します
  4. その選択した行動の中で、今すぐ出来る行動をまず始める

ざくっとは、このような手順になりますが、まだ分かりづらいところもあると思います。なので別稿で詳しく示していきます。

観点(思い込み)とはどういうことなのか?

二つ目はの観点(思い込み)とはどういうものなんでしょうか?

 これは、人が生を受け、生きていく中で経験し、学んだことなどから来る物事の見方、捉え方であり、その人独自の解釈や判断ということです。

 ここから、目標をどう捉えるかが、その人によって違いが生まれてくるということです。この観点(思い込み)が悪いとか、良いとかは無く、人はみんな独自の観点(思い込み)があるということを知っていることが大切です。

 そして、この観点(思い込み)が、あなたの真の目標の障害になっているとしたら、この障害を超えて、キラキラの人生を歩みたいと思うのが人ではないでしょうか。

 では、この観点(思い込み)をどのように超えていけば良いのかが知りたいところです。

 まずは、ここで扱う観点(思い込み)は、そのひとが生まれ育った環境や仕事をしている環境(会社や業界の文化も含まれる)によって養われた常識と捉えて良いので、この常識を超えていくことです。

 その為に、

  1.  他人事として捉える。自分の目標として考えるのではなく、他の誰かの目標として考えることで、客観的になれます
  2. 物語の力を使う。他人の目標を達成している姿を物語のように人が登場し、その人が目標達成しているセリフを考える。
  3. この物語をつくっているのは、あなた自身です。つまり、この物語のシーンやセリフ、登場人物や動物などには、あなたが真に望む目標のメッセージが隠されています。

 他人事にして客観的に自分を観察することや、物語の中には深層心理が隠されていることは既に知られていることなので、これらの力を使うことで、観点(思い込み)を超えていくことが可能になります。

 これまでお読みいただきありがとうございます。高い目標というよりも、あなた自身が望む真の目標を観点(思い込み)を超えて見つける。

 そして、本能を上手く使って、行動に繋げていくことが、この変化が激しい時代を生かす方法だと考えています。

 ただ、今回の記事だけでは足りないことも多いので、大切なことでもあるので、今後の記事での補足、当社のセミナーなどを追加していきたいと思っています。